介護現場における人間関係構築のポイント

介護現場で働くといっても、同じ介護職とばかり仕事をともにするとは限りません。例えば、介護老人保健施設では、利用者のリハビリテーションを目的としているため、機能訓練指導員や作業療法士といった職種の人と仕事をともにすることもあれば、医療法人社団が運営する病院併設型の特別養護老人ホームだと、看護師や医者など医療従事者とともに仕事を行うことになります。それでは、介護職以外の人と良好な人間関係を築き上げるにはどのようにすればよいのでしょうか。

良好な関係を築き上げるポイントとしては、相手の仕事内容を把握すること、相手を尊重した言動を心がけること、へりくだった発言をしないことが挙げられます。まず1つ目の相手の仕事を把握するということですが、高齢者に対して何かを提供するといった前提はどの職種でも同じです。ただ、提供する内容やプロセスが違うため、異なる職種間では対立が起こったりします。まずは相手の仕事内容を把握し、理解する姿勢を見せることで、相手もまた、こちらへ理解する姿勢を見せてくれるのです。2つ目は尊重した言動を心がけることです。職種は違えど相手も同じ人間なので、自分を尊重してくれる人に対しては同じく尊重した態度を取ろうとするものです。仕事以外のストレスを抱える前に、人間関係の軋轢を生じさせないということが重要となってきます。最後の3つ目は、過度にへりくだった言い方をしないこと。相手に気に入られようと変にへりくだると、いらぬ誤解を与えたり、相手が高圧的な態度を取る場合があるので、自身の仕事に誇りを持った凛とした態度で接することが大切です。